世界の樹種紹介

ツゲ(柘植)

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英名
Box wood
学名
Buxus microphylla var. japonica、B.sempervirens、B.sinica、Rubiaceae gardenia
その他の名称
黄楊
科目
ツゲ科、アカネ科
産地
日本、地中海近辺のヨーロッパ・アフリカ、中近東、東南アジア、中国
外観
  • 辺材と心材の区別は不明瞭
  • 材色は黄白色ないし淡橙黄色
  • 肌目は精で均一、非常に緻密で滑らか
  • 木理は通直のものもあるが一般に不規則
材質
  • 重硬
  • 圧縮強度、耐衝撃性、曲げ強度など良好
  • 耐久性が高い
  • 切削は困難
  • ステインと艶出し材で美しく仕上がる
  • 接着性は良い
用途
小径の材は印鑑、チェス・将棋の駒、数珠など。大径の材は櫛などに用いられる。
気乾比重
0.75~1.14
メモ
本ツゲ、和柘植(Buxus microphylla var. japonica)・・日本に分布。材の緻密さ、色艶など、品質的に最高とされる
セイヨウツゲ、欧州柘植(B.sempervirensa)・・地中海近辺のヨーロッパ・アフリカ、中近東に分布。和黄楊より重硬
中国柘植(B.sinica)・・中国に分布。中国ではツゲの植林は少なく、天然木である。価格は本ツゲよりかなり低い
シャム柘植(Rubiaceae gardenia)・・タイ、ラオス、ミャンマーなど東南アジアに分布。ツゲ科ではなくアカネ科。ツゲとよく似ていることからシャム柘植と名付けられた。木質密度はツゲほど高くなく、手触り感もツゲほど滑らかではないとされる
丸米商会取り扱い商品例
原木、唐木